皆さんこんにちは
秋学期に入り、CTCの活動もだいぶ火がついてきました。
イベントの報告がたまっているのですがその前に...
今回から数回にかけて、メンバーの牛山が夏に行ってきた
タイ、ブータンのフィールドワークの紹介をしたいと思います
タイ、ブータンのフィールドワークの紹介をしたいと思います
それでははじまりはじまり
8/26〜8/28 タイ
タイでのテーマは「学ぶ」です。まさにCTCにぴったり!
バンコクに到着して最初に向かったのは
タイの社会活動家達が経営しているGREEN SHOP
看板がすてきです
外装はこんな感じ
ここでは主に二つのプロジェクトが行われています。
一つが、BOOK FOR CHANGES
今世界中で起きている社会問題や
タイの社会で今何が起きているのかなどたくさんの本が置いてありました
これはドキュメンタリー映画
KING CORNを発見!
これは女性の人権問題を扱った本です
このような本がたくさんありまして
タイでも人権や環境に関する問題に取り組む若者が増えてるんだとか
もう一つの取り組みが、有機農業と地産地消の推進です
GREEN SHOPでは、農薬に依存してしまうような近代農業を否定して
代わりに有機農業を推進しています
問題は、農薬や化学物質を利用した大量生産型の農家に対して勝てない事
そこでGREEN SHOPはまず、流通の確保をする運動を始めました。
今では大学内でファーマーズマーケットを開催したり
テレビにも大きく取り上げられていて
タイの社会でも有機農業や地産地消の重要性が理解され始めています
その他にもエコバッグプロジェクトや、ゴミ回収プロジェクトなど
環境問題に対する活動が熱心でした。
まだまだ技術的な問題で、すべてをオーガニック化することはできてませんが...
今後その割合を増やしていく予定だとか
そしてこれがこの日GREEN SHOPで食べた昼食
なんていうか...
おいしすぎました
とこんな感じで慌ただしくもGREEN SHOPを後にした僕たちは一路宿泊先
ウォンサニット・アシュラムへ
まず驚いたのは...
そう、筏に乗らないと行けない場所だという事(笑)
これがその様子(かなり見にくいですが...)
このウォンサニット・アシュラムは、ガンジーの意思を引き継いで作られた場所です
魂の修練所なんていわれてますが、簡単に言えば仏教に基づいた哲学を学ぶ場所です
ここでは建物もすべて自然界の物で作られています
これが僕らの泊まった家
夜になると外が蛍の光でいっぱいになります
ここがオフィスです
ここでは一日中瞑想を習っていました
僕が一番心に響いたのは
「奇跡とは、水の上を歩く事ではない。大地を歩く事、それこそが奇跡なのです」
という仏陀の言葉です
自分は何故生きているのか??
人生の意味とはなんなのか??
一日中そんな問いを自分にして...
最終的には、自分は生まれてきた事がまさに奇跡で、それが意味なのだと感じました
しかし、日本ではそうはいかないということが、日本の病的な社会の現状です
日本のような人間関係が切迫した社会では、生きる理由が必要です
あなたの周りに、心の底から信頼できる人はどれほどいますか??
こう聞かれて...
僕は何も答えられなかった
あなたには、信頼できる人がいますか??
人が生まれてきた事がすでに奇跡だとしたら
いったい何故世界中で惨劇が起きているのでしょう
この世に生まれてきて
この大地を歩く事
それこそが奇跡だと皆が感じられたのなら
この世界はもっと平和なはずですよね
僕はこのウォンサニット・アシュラムでの経験を通して
心の底から信頼し合える「仲間」が必要だと
そして自分こそが心の底から信頼される人間にならなければと感じました
こういったことは先進国の教育では学べません
すっぽりと哲学が抜き落とされてるんです
しかし、大事な事です
哲学こそがすべての学問の基盤であるべきだと僕は思います
あなたは何故学ばなければならないのか理解していますか??
皆さんも是非一度瞑想して、なぜ我々は「学ぶ」必要があるのか
その意味考えてみてください
きっと学ぶということが楽しくなるし
学ぶという事があなたの人生を変えるはずです
今後あなたの学びが
あなたの利己顕示欲を満たす物ではなく
世界を平和に導くものになりますように...
さて、だいぶ私的な感情が入りましたが(笑)
最終日はついに、タイでの社会活動の先駆者スラック・シワラック氏に対面です
左から辻信一、作家のアランさん、スラックさん
これは東京国分寺にあるカフェスローにスラックさんが来た時の写真
「幸せの開発学」という本の出版を機に来日しました
まるで僕が対談したみたいですね(笑)
スラックさんからは、主に仏教についてのお話をお伺いしました
中でも印象に残ったのは、仏教の持つ機能的な役割についてのお話です
そもそも宗教とは、人々にある一定のルールや規制をかけて
人間が自由好き勝手にならないようにするための役割を担っていた
だから、本来何を信じるのかということはあまり関係がなくて
信じる事に意味があるんです
宗教がある意味枷となる事によって、安定した社会が築けるんです
人間の欲望は無限大ですから、何かで規制をかけなければいけない
それが宗教の役割なんです
仏教の教えは理屈では説明できない事もたくさんあります
しかし、すべてのことに理由がつけられる訳でもありません
価値観に多様性があることは当然ですが
同じ社会に生きる以上、なにかしら共通の土台が必要なんです
それは決して仏教でなくてもいい
すべての人が幸せに生きる事のできるルールであればいいんです
日本はすべてを自由化だと言って不都合を取り去ったけど
生きるって人と人との関係性なわけで、その中にはわずらわしさがあって当然なんです
それが生きるってことだし、不都合な事ばかりをとりされやしない
逆にそんなわずらわしさが人間らしいですよね
だからこそ、みんなが生きる上で決してぶれない基準が必要なのかもしれませんね
とまあ、スラックさんのお話はとても興味深いものでした
さて、タイでの報告はこの辺で終わらせたいと思います
全体的には、社会活動に走る人の中に若者の数が多いということが印象的でした
日本より進んでるんじゃ...(笑)
何を基準に先進国と言えるのか、疑問ですね
では、次回はブータンについて報告します
それではみなさん
今後ともCTCをよろしくお願いします
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