2011年11月8日火曜日

幸福王国ブータン

皆さんこんにちは

前回に引き続き、牛山よりブータンの情報をお届けします

8/29〜9/9 ブータン

最近では国王の結婚もあり、何かと話題のブータン
かねてから行きたいと思っていたあこがれの国にやっと行くことができました!

ブータンでの研究テーマはなんといっても

「GNH」

これしかありませんね

ブータンはGNH(Gross National Happiness )という価値観を世界に打ち出した国です
GDPやGNPで国の豊かさを量ろうとする今の世界でこれほど衝撃的な事はありませんでした

「GDPには、人が本当に必要な物意外のものが詰まっている」
こう演説をして、暗殺されたのが、ケネディ大統領の弟、ロバート・ケネディでした

アメリカでも早くから、今の物質主義社会を批判していた人物がいたとは驚きです


GNHは、4代目ブータン国王、ジグメ・シンゲワンチュックにより発案された指標です
「開発しない」のではなく、自分たちのペースで、ゆっくり開発しようというものです

GNHの大きな要素としては
伝統文化の保持、教育、環境保全、福祉の充実、正しい政治
等が挙げられます

この中で現地に行くと嫌でもわかってしまうのが、環境保全です

風景はこんな感じ
棚田がとにかくすごい!!



ここは自然区域指定されている森の中


黄昏れてみました(笑)
ちなみに「川って本当に流されるのかな?」なんて思い試してみたら...
ほんとに流されて危ないところでした(笑)
みんな、絶対にまねしないよーに


ブータンでは、森林の国土が6割を下回ることがありません
これは、国の政策で決められています

それから、野生生物の保護にも熱心です


これはタキンという動物です
WWFジャパン等のNGOと協力して、保護にあたってます


ブータンはとにかく自然が豊かな国で、町を歩いているだけで
自然の豊かさと人々の幸せとが関係しているということを実感できました


これは学校の子供達

どの国に行っても、子供はやっぱりかわいいですね〜


ブータンではすべての教育が無料で受けられます
福祉が充実しているのも、ブータンの特徴です


ここは病院
医療費もすべて無料です


いまだに鉱物や動物の角等から薬を作ってます


ブータンでは、外国人は一日200ドルという大金を払って旅程を組みます
そこで稼いだお金を使って、このように福祉を充実させているんです

ブータンは実質GDPは高くありませんが、よき政治によって国の秩序が保たれています
とても頭のいい国で、国民が幸せになれるための行いを真剣に考えているんです

プナカ県というところの知事に会いましたが、彼はこういいました
「私は権力者ではありません。公僕として、市民のための行いをする者です」

なんて謙虚なんでしょう(笑)


彼だけではありません
ブータンの人々は、みんなとても謙虚で、すばらしい人格を持っていました

すばらしい人々が暮らす国、それがブータンです


日本と比べてみると、たしかに不便だし、電気はあまり無いし
伝統文化に縛られている側面もあり窮屈に見えてしまいますが
それでも彼らは先進国の人々に対しなんの負い目も持たず、幸せな生活を営んでいます

現地の人々に、先進国の人に対して、負い目を感じませんかと質問したところ

1、全く感じない。僕らは僕らで恵まれているし、何より幸せだから
2、昔は感じていた。でも、教育を受けて、先進国の豊かさは犠牲を生んでいるとわかったし、伝統文化を失った社会がどうなるのかも知っている。ブータンはとても幸せな国さ

といった答えが返ってきました

彼らは自国の文化にとても誇りを持っているし、幸せが何かという事を知っている
隣人愛がすごく強い国で、ホテルの人まで皆友達になってしまいました


これが、伝統衣服です
男性が「ゴ」、女性が「キラ」と呼ばれる物を着ています


この伝統衣服の着付けも、現地の人々がうれしそうに手伝ってくれました

豊かな伝統文化、自然、よき政治
これらを兼ね備えた国、ブータン
人々の心は本当に豊かで、すばらしかった


さて、次回は最終回
ブータンの農村でのホームステイと、チベット仏教について報告したいと思います

ではお楽しみに♪

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